インド総選挙の結果は、ナレンドラ・モディ首相の経済政策を支持する人にも批判する人にも、真実の爆弾を幾つか落とした。4日に選挙結果が出て、モディ氏率いるインド人民党(BJP)が議会下院で単独過半数を失うことが示されると、ボンベイ証券取引所(BSE)の株価指数・S&P BSEセンシティブ指数(SENSEX)は6%近く下落し、1日の下げ幅としては過去4年で最大となった。この下落は、インド株への過大な評価を一部反映したものだった。インドは近年、猛烈なペースの経済成長と中国の経済・地政学的問題のおかげで、世界の投資家を引き付けてきた。モディ氏(の与党)が圧倒的多数を獲得すると予想する世論調査結果が誤りだと分かったとき、投資家たちはショックを受け、大きな反応を示した。