米連邦取引委員会(FTC)は、米マイクロソフトが政府の反トラスト法審査を回避する目的で、人工知能(AI)の新興企業インフレクションAIとの最近の取引を構築したかどうか調査を進めている。マイクロソフトは3月、インフレクションAIの共同創業者と従業員のほぼ全員を雇用し、その技術を再販するライセンス料の一部として約6億5000万ドル(約1000億円)を支払うことで合意した。インフレクションの投資家は、売却代金によって徐々に返済されると伝えられていた。企業は1億1900万ドルを超える買収案件を反トラスト法当局に報告する義務がある。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が閲覧した記録や事情に詳しい関係者によると、FTCは現在、マイクロソフトとインフレクションの提携交渉の経緯や理由について情報を得るために両社の取引を精査している。