セールスアドバイザーとして全国の販売現場を楽しく

 私はしばしの休養ののち、再び駅弁販売の第一線に復帰しました。
 体調を考慮し、大宮営業所長からは異動になり、2012年12月末に、「上野営業支店セールスアドバイザー」という新たな仕事をいただきました。
 この仕事は、上野営業支店が管轄している上野駅、大宮駅、鉄道博物館などのNRE関連売店で、販売指導にあたるというものです。

 復帰を前にした常務との面談では、「各店舗を横断的に動いて販売指導に力を尽くしてほしい」と言われました。
 上野駅、大宮駅、鉄道博物館の売店を楽しく働ける場所にするのが私の仕事です。
 私の夢は、駅弁販売に限らず、全国の販売現場が楽しくなることです。

 たしかに仕事は楽しいことばかりではありません。

「仕事は楽しく」がモットーの私でさえ、「なんでこんなに嫌なことばっかりなんだろう」と思うときもあります。
 それでもやはり、「仕事は楽しく」するべきだと思うのです。
 なぜなら、プロフェッショナルとは、自分の仕事を楽しんでいる人にほかならないからです。

 楽しいことには没頭できるから、自分には「仕事をがんばっている」という実感はありません。
 がんばっている実感がないから、たとえ失敗しても「あんなにがんばったのに」というネガティブな感情も生まれてこないでしょう。
 すると心がくじけないのです。
 それどころか「よし、次は絶対に成功させるぞ」とさらに仕事に没頭します。

 失敗して落ち込んだり、他人を羨んだりして時間をすごすよりも、楽しく仕事をしていたいから、チャレンジし続けずにはいられません。
失敗したり、誰かに負けたりしてもくじけることなく、小さなことでも自分らしくチャレンジし続けていれば、いつか必ずチャンスが訪れます。
 成功する瞬間がくるのです。


 そこで達成感を持てれば、さらに仕事が楽しくなるでしょう。
 もっと仕事に没頭し、もっといろいろなこと、もっと大きなことにチャレンジするようになります。

 自分では何の努力もしているつもりはないですし、無理をしているつもりはないのに、どんどん自分がステップアップしていくわけですから、こんなにすばらしいことはありません。

仕事を楽しんでいる人にはかなわない。

 たった一度の人生、「なんでこんな嫌なことばかりなんだろう」と思いながら生きていくより、毎日明るい笑顔で、楽しく、一生懸命に仕事をしながら生きるほうがいいのではないでしょうか。
 6回にわたり連載をしてきました。ここまで読んでくださり、ありがとうございました。


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三浦由紀江(みうら・ゆきえ)
JR東日本グループの株式会社日本レストランエンタプライズ(NRE、旧・日本食堂)弁当営業部上野営業支店前大宮営業所長。現・上野営業支店セールスアドバイザー。97年、44歳時にJR上野駅の駅弁販売を開始。当時の時給は800円。52歳で正社員となり、53歳時に異例の抜擢で大宮営業所長となる。就任1年目で駅弁売上を5000万円アップさせ、年商10億円超を達成。以降、所長就任4年で売上を1億1000万円アップさせる。大宮駅限定のカリスマ駅弁を20種産み出すかたわら、9人の社員と110名のパート・アルバイトを束ね、6店舗を切り盛りするカリスマ営業所長として活躍。NHK「プロフェッショナル 仕事の流儀」、TBS「応援!日本経済 がっちりマンデー!!」でも紹介された。