娯楽・メディア大手のパラマウント・グローバルの支配株主シャリ・レッドストーン氏は11日、映画製作会社スカイダンス・メディアにパラマウントの経営権を売却し、両社を合併させるための協議を打ち切った。パラマウントを傘下に擁するレッドストーン一族のナショナル・アミューズメンツ(NAI)は、スカイダンスとの交渉が成立しなかったことを認めた。交渉の打ち切りについては、ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が最初に報じた。レッドストーン氏は数カ月にわたり、スカイダンスとの取引の正当性を水面下で主張してきたため、今回の決定は大きな方針転換となる。同氏はこれまで、パラマウントの運営を任せるのにスカイダンスのデビッド・エリソン最高経営責任者(CEO)らが最適だと主張していた。