市場は注目、日銀6月会合の追加利上げ
金利差だけが円安の要因なのか?
歴史的な円安局面が続くなかで、6月11日、12日のFOMC(米連邦公開市場委員会)とそれに続いて13日から始まる日本銀行の金融政策決定会合に市場の注目が集まっている。
市場の関心はFRB(米連邦準備制度理事会)の利下げ実施と日銀の追加利上げの見通しだ。
円ドルレートの今後を考える際に日米の金利差の動向が重要であることは間違いがない。一方で最近の円安は日米の金利差だけでなく、「デジタル赤字」に象徴される日本経済の構造に問題があるとする見方もある。
どちらも間違いではないが、最近の異常な円安の原因を十分に説明することにはなっていない。
なぜなら、ほかに「真の原因」があるからだ。