米連邦準備制度理事会(FRB)は12日まで開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で、政策金利のフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を約20年ぶり高水準の5.25~5.50%に据え置くことを決定した。FOMC後に公表した金利見通しによると、当局者は年内に1回だけの利下げを織り込んでいる。この日発表された5月の米消費者物価指数(CPI)はインフレの改善を示したものの、大半の当局者は利下げを急いでいないことが示唆された。FRBはこの日の政策声明で、最近のインフレの進展を「緩やか」だと表現。前月より状況が若干ながらも改善したことをうかがわせた。新たな金利見通しでは、当局者19人中11人が年内の利下げは1回までと予想。このうち4人は利下げがないと予想した。他の8人は年内2回の利下げを予想した。