新たな種類の株主行動主義が、企業を混乱に陥れている。「ウォーク(人種差別など社会的不公正の問題に高い意識を持つこと)反対」を訴える活動家だ。米航空機エンジン大手GEエアロスペースから米貨物運送大手UPSに至るまで何十社もの大手企業の株主が今年、環境保護や社会的取り組みに反対する提案について投票している。保守系団体の支持を受けた投資家らは、米ディスカウントストア大手ターゲットなどの企業を相手取り、その進歩的なスタンスを理由に訴訟を起こしている。また、多様性・公平性・包摂性(DEI)プログラムが法的・政治的脅威にさらされる中で、企業はDEIを重視する姿勢を弱めつつある。反ウォーク活動家たちは、その活動をビジネスからの政治排除と表現し、それに慣れるよう提言している。
「反ウォーク」株主提案が活発化 ESGに抵抗
一部株主はビジネスからの政治排除を目指すも、支持は広がらず
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