米ニューハンプシャー州ウォルポールに住むフリーランスのコピーライター、ジェニファー・ケリーさんは後進の若者たちに同情している。オープンAIの生成AI(人工知能)「チャットGPT」が公開されて間もなく、資産運用分野で執筆歴30年の彼女を頼りにしていたファイナンシャルアドバイザーたちは電話をかけてこなくなった。収入はほぼ完全に途絶えた。ケリーさんが顧客だった人たちに尋ねると、AIは使っていないと言い張った。しかし数カ月後、一部の元顧客から変わった依頼があった。AIで作成したコピーの出来が良くないとばつが悪そうに認め、もっとうまいコピーを作れないかというのだ。「手直しはしない」とケリーさん。AIが得意とするのは中身のない一般的な文章だとし、「一からやり直す」と話す。
AIは仕事を奪わない? フリーランスに聞け
フリーで働く人たちの証言を裏付ける研究相次ぐ
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