親子である以上、
遅すぎるということはない

 増永さん夫婦の決断は早いもので、新学期を待つことなく翔君を新しい学校に転校させることを決めたのでした。

 翔君はもちろん戸惑いや抵抗を見せましたが、増永さん夫婦の粘り強い説得により、このままでは危険なことに巻き込まれたりするかもしれないことを理解して、受け入れてくれたそうです。

 さらに、増永さん夫婦は翔君との時間を増やすことに努めました。仕事を調整して、朝と夜のご飯は必ず家族全員で食べ、休日には映画や遊園地やキャンプに行って、家族の楽しい時間を増やして絆を強めたのでした。

 翔君は拒んだりもしましたが、だんだん「次の週末は山に登ってみたい!」などと新たな計画をするようになったそうです。

 新しい学校での慣れない環境や友達作りに、最初は不安を感じ、いら立つ様子もありましたが、1週間もすれば友達を家に連れてくるようになりました。

 美枝さんからは「調査していただいて、すぐに行動できたことが本当によかった」と連絡をもらい、本当にうれしく思いました。

 もしも、子どもが間違った道を歩もうとしているとしたら、進むべき道へ軌道修正できるかもしれません。子どもが危険に見舞われる可能性があるとしたら、未然に防げるかもしれません。

 やむを得ず離れて暮らしている子どもの状況に不安があるとしたら、その要素を取り除くためにも素行調査はとても有効です。

 親子である以上、遅すぎるということはないと思います。違和感や不安を覚えた時、遅かったとあきらめる前に、まずは探偵に一度ご連絡ください。

「子どもの非行防止のために素行を調査する探偵」。点と点が線になる探偵トークでした。

※本稿は実際の事例に基づいて構成していますが、プライバシー保護のため個人名は全て仮名とし、一部を脚色しています。