日常でできる集中力を高める行動や、睡眠・運動・食事などを通して自律神経を整え、集中力を上げる方法とは集中力は自律神経と関係している。現代は情報過多でストレスフルな時代であるため、自律神経が乱れやすい。しかし、自ら生活習慣や意識を変えていくことで自律神経が整い、集中力を高めることができる(写真はイメージです) Photo:PIXTA
*本記事は本の要約サイト flier(フライヤー)からの転載です。

おすすめポイント

「集中する」とはどういう状態だろうか。「集中せよ」と自分に言い聞かせて目の前の物事に向かっても、そう思えば思うほど気が散ってしまうことがある。その一方で、「知らず知らずの間に驚くほど集中していた」ということもある。「集中」をコントロールするのは思いのほか難しい。

『自律神経の名医が教える集中力スイッチ』『自律神経の名医が教える集中力スイッチ』 小林弘幸著 アスコム刊 1430円(税込)

 本書の著者によると、集中力は自律神経と関係しているのだそうだ。自律神経とは、人間の内臓の働きや代謝、体温などの機能をコントロールするための自動運転システムのようなものである。自律神経には交感神経と副交感神経があり、その2つのバランスが保たれると持続的な集中力を手に入れられるという。

 現代は情報過多でストレスフルな時代であるため、自律神経が乱れやすい。しかし、自ら生活習慣や意識を変えていくことで自律神経が整い、集中力を高めることができる。つまり、練習すれば誰でも集中力を手に入れることができるのだ。

 仕事や勉強でパフォーマンスを発揮し、結果を出すためには集中力が不可欠だ。本書では、日常でできる集中力を高める行動や、睡眠・運動・食事などを通して自律神経を整え、集中力を上げる方法が紹介されている。いずれも簡単にできるものばかりのため、試してみない手はない。

「集中できない」「気が散ってしまう」と悩んでいる人も、本書を読めば「集中力スイッチ」が入り、集中力を自分のものにすることができるだろう。(泉 未来)