世界が目撃したバイデン氏の衰え、米民主党は無視Photo:Jay L. Clendenin/gettyimages

 ジョー・バイデン米大統領の知的鋭敏さに関する警鐘として最も公的で大きなものは、ロバート・ハー特別検察官が2月に発表した報告書だった。この報告書は、バイデン大統領から5時間にわたる聞き取りを行った後に同検察官が作成したもので、バイデン氏が記憶力に著しい問題を呈していたと明らかにする内容だった。

 民主党員たちは懸念した。その後、彼らの大半はバイデン大統領に従い、この報告書を党派的な作文だと一蹴した。バイデン氏に最も近い顧問らは、81歳の大統領に衰えの兆候が見られるという指摘を断固として否定した。