トランプ再選の影響
移民の制限は大きな脅威
米大統領選でのトランプ氏の再選が、経済にどのような変化をもたらすかについての議論が一段と熱を帯びてきた。
オックスフォード・エコノミクスでは、第2次トランプ政権が採り得る各種政策について、「限定的な変化(限定シナリオ)」と「極端な変化(極端シナリオ)」の2つのシナリオを策定し、経済モデルを用いて今後数年間のマクロ経済的なインパクトを定量的にレンジで示した。
極端シナリオでは、トランプ氏による政策変更がなかった場合と比べて、米国の実質GDPが10年後に1%程度下振れする。影響が小さいようにも見えるが、様々な政策がもたらす大きなプラスとマイナスの効果が打ち消し合ったネットの結果に過ぎない。
特に成長へのインパクトが大きいのは、財政政策、関税政策、移民政策の3つだ。