左派・右派の支持者らは、米連邦最高裁が1日に示した大統領の免責特権に関する判断に対し、それがドナルド・トランプ氏の運命にどのような影響を及ぼすかという観点から反応している。これは米国という共和国にとっての長期的な影響を無視した偏狭な見方だ。6対3の賛成多数による今回の最高裁判断は、大統領制、そして(前大統領だけでなく)全ての大統領の、公的行為について訴追されることなく国益にかなった行動を取る能力にきちんと焦点を合わせたものだ。 ***  トランプ対米政府の訴訟でジョン・ロバーツ最高裁長官が示した意見は、行政権に関する画期的なものだ。