【タシケント(ウズベキスタン)】ロシアのウラジーミル・プーチン大統領が5月、アジア諸国で自身の権威をアピールする外交攻勢の一環としてウズベキスタンの首都タシケントを訪れた時、現地当局は大通りにプーチン氏のポスターを掲げた。いまだロシアの大きな影響下にある旧ソ連構成国では当然の対応だった。
だが、そのポスターの足元の光景は、ロシアの国際的な影響力の低下を浮き彫りにするものだった。ウズベキスタンの街中を走り回る自動車は、比亜迪(BYD)や吉利汽車(ジーリー)などの中国ブランドがますます増える一方、ロシアブランドのラーダは減っているのだ。
中国とロシアはかつてないほど緊密な関係にあり、権威主義的な大国同士が結束して、西側諸国の包囲網とみなす動きに立ち向かおうとしている。