この連載は、日本郵政や法務省、日本コカ・コーラ、日産自動車など多くの省庁や企業で講演や研修を担当し、15年間にわたって約7万人の老若男女にコミュニケーションを教えてきた『オトナ女子のすてきな語彙力帳』の著者、吉井奈々さんによるものです。
本書の読者からは、
「言葉の引き出しが増えた!」
「載っている言葉を1つでも多く使いたいと思った」
「繰り返し読みたい本になりました」
といった感想がたくさん届いています。
相手も自分も大切にするコミュニケーションのヒントが満載の本書から、命令調にならない、やわからかい確認の仕方をご紹介します。
命令調にならない、やわらかいお願いのしかた
確認や検討をお願いする時、どんなふうに伝えていますか?
「確認をお願いします」
と言うのも決して間違いではありませんが、場合によってはストレートすぎることも。もう少しやわらかく伝えたい時ってありますよね。
そんな時は、
「ご確認のほどお願いいたします」
と、「~のほど」を加えてみましょう。ほんの少しの違いですが「~のほど」は断定を避け、表現をやわらげます。「確認してください」よりもソフトな印象ですね。
「確認」の言い換え
他にもこんな言い換えがおすすめです。
「お目通しください」
さらっと見てほしい場合に使います。「確認」よりもやわらかい印象です。
「ご一読ください」
じっくり読んでほしい場合に使います。
「ご査収くださいませ」
間違いがないかよく確かめて受け取ってほしい場合に使います。
同じ「確認」でも程度によって使い分けてみましょう。
余裕のある態度でお願いする
確認や検討をお願いするときは、つい焦った口調になりがち。でも、こちらの焦りを見せないことが大切です。期限を決めておきながら「早い分には構いませんよ!」とプレッシャーをかけるようなことも避けましょう。
焦ってしまいがちなときは、相手には本来よりも前倒しで期限を伝えておくのも、ひとつのアイデアですね。
(本記事は『オトナ女子のすてきな語彙力帳』をもとに編集しています)