この連載は、日本郵政や法務省、日本コカ・コーラ、日産自動車など多くの省庁や企業で講演や研修を担当し、15年間にわたって約7万人の老若男女にコミュニケーションを教えてきた『オトナ女子のすてきな語彙力帳』の著者、吉井奈々さんによるものです。
本書の読者からは、
「言葉の引き出しが増えた!」
「載っている言葉を1つでも多く使いたいと思った」
「繰り返し読みたい本になりました」

といった感想がたくさん届いています。
相手も自分も大切にするコミュニケーションのヒントが満載の本書から、命令調にならない、やわからかい確認の仕方をご紹介します。

【感じいい人の使い分け】「確認をお願いします」の言い換え4選Photo: Adobe Stock

命令調にならない、やわらかいお願いのしかた

 確認や検討をお願いする時、どんなふうに伝えていますか?

「確認をお願いします」

 と言うのも決して間違いではありませんが、場合によってはストレートすぎることも。もう少しやわらかく伝えたい時ってありますよね。
 そんな時は、

「ご確認のほどお願いいたします」

 と、「~のほど」を加えてみましょう。ほんの少しの違いですが「~のほど」は断定を避け、表現をやわらげます。「確認してください」よりもソフトな印象ですね。

「確認」の言い換え

 他にもこんな言い換えがおすすめです。

「お目通しください」
 さらっと見てほしい場合に使います。「確認」よりもやわらかい印象です。

「ご一読ください」
 じっくり読んでほしい場合に使います。

「ご査収くださいませ」
 間違いがないかよく確かめて受け取ってほしい場合に使います。

 同じ「確認」でも程度によって使い分けてみましょう。

余裕のある態度でお願いする

 確認や検討をお願いするときは、つい焦った口調になりがち。でも、こちらの焦りを見せないことが大切です。期限を決めておきながら「早い分には構いませんよ!」とプレッシャーをかけるようなことも避けましょう
 焦ってしまいがちなときは、相手には本来よりも前倒しで期限を伝えておくのも、ひとつのアイデアですね。

(本記事は『オトナ女子のすてきな語彙力帳』をもとに編集しています)