正解は、売り。予想PERは、②30倍。

期待はずれの決算発表で株価急落、PER急上昇

PER(株価収益率):
1株当たり利益に対して株価が何倍であるかを示す指標。倍率が低いほど株価は割安。
PER=株価÷1株当たり利益

予想PER
=株価÷1株当たり利益(今期2024年12月期予想)
=3510円÷117円
=30倍

実績PER
=株価÷1株当たり利益(前期2023年12月期実績)
=3510円÷234円
=15倍

 単にPERといったら、予想PERのことです。株価指標として、実績PERを使うことは、ほとんどありません。

 決算発表の焦点は前期実績ではなく今期予想です。

 発表前に株価が上昇していたということは、良い決算が期待されていたわけですが、「今期は大幅減益予想」の発表。ここでの投資判断は「売り」です。

株で稼ぐ人と損する人、買い方売り方に1つの決定的な違い

 急落してPERは30倍に上昇。ここからさらに売られる可能性が高いでしょう。

 決算発表前は、前期予想1株当たり利益(約234円)からPERを計算するのが日本では一般的です。決算発表前のPERは約16倍でした。

(本稿は、『株トレ ファンダメンタルズ編』から抜粋・編集したものです。)