お初にお目にかかります。
私、フェルディナント・ヤマグチと申す若輩者です。
この度、ダイヤモンド・オンラインにて筆を執らせていただく運びとなりました。
「フェルディナント・ヤマグチの走りながら考える」という連載タイトルが表す通り、クルマを軸に、乗り物全般に関して執筆していく所存であります。時には食やら旅やらスポーツやらと、あらぬ方向へ脱線することもございましょうが、どうか飽きず呆れずお付き合いくださいますよう。
実を申しますと、つい先週まで同じタイトルで某経済誌にて15年ほど連載を続けていたのですが、故ございましてこちらダイヤモンドへ移籍してきた次第でございます。不調法者ゆえ至らぬ点も多くございましょう。また稼業の都合上、素顔をさらさず覆面姿ではございますが、面体お見知りおきの上、嚮後万端よろしくご愛読のほど、伏してお願い申し上げます。(コラムニスト フェルディナント・ヤマグチ)
静岡県清水へツーリング、極上のサバを食べました
本連載では毎号本題に入る前に時候のあいさつ代わりの「ヨタ話」が頭に付いております。こちらも併せてお楽しみいただければ幸いでございます。それでは、ダイヤモンド電撃移籍後初のヨタから。
みなさまごきげんよう。フェルディナント・ヤマグチでございます。今日も明るく楽しくヨタ話からまいりましょう。
バイク仲間と連れ立って、清水までツーリングに行ってきました。
今回のツーリングの目的は「三保松さば」(みほのまつさば)を食べること。三保沖の地下海水をくみ上げて養殖したサバは、完全にアニサキスフリーで、身はもちろんのこと、肝や白子まで食べられる日本唯一のブランドなのです。
とはいえつい先日も、クルマ関係の知人が自家製のしめサバを食べ、アニサキスアレルギーからのアナフィラキシーショックになり、意識不明の重体になるという大事件があったばかり。「陸上養殖で完全管理された安全な食品」と聞いてはいたのですが、実はかなり腰が引けての食事と相成りました。
しかし食べてみれば、これが天国の美味。たっぷり脂の乗った身はとろけるように甘く、肝も白子も滋味あふれるおいしさ!未体験の味わいでありました。
今回はホンダの超売れ線バイク、「レブル1100」で出かけました。
最近は供給が追いついてきたので価格も落ち着いてきましたが、一時は中古価格が新車価格を上回るほどの人気ぶり。DCTなるクラッチ操作不要の変速機が搭載された仕様で、アクセル操作とハンドリング操作に集中できるので、大渋滞の東名高速でもラクチンでした。クルマの技術ばかりが注目を浴びていますが、バイクの技術革新も静かに進んでおります。
三保松原(みほのまつばら)の駐車場では、軽自動車をわずか8万円でキャンピングカーに改造して日本一周の旅を楽しんでいる浅川拓人くんにコーヒーをごちそうになりました。
……ということで、本編へと参りましょう。
記念すべきダイヤモンド・オンライン移籍第1回となる今回は、バイク買い取り専門店(と誤解されている)、軽妙なCMソングでおなじみの「バイク王」の裏事情についてお届けします。