正解はH社。
H社の損益を立て直すためにすべきことは明らか
H社には、大赤字の事業αと、高収益の事業β(営業利益率20%)があります。
事業αを損益トントンに持っていけば、H社の損益を立て直せます。難しければ事業αの売却や撤退も選択肢に入ります。
・営業利益率=営業利益÷売上高
・事業βの営業利益率=20億円÷100億円=20%
一方、G社の事業Ⅰ、事業Ⅱはともに赤字。赤字を無くす構造改革を進めることはできても、その後何で稼いでいけるのかわかりません。
損益計算書のセグメント情報をチェックしよう
損益計算書を見る時、最初にセグメント情報を必ず見るようにしてください。
セグメント情報には事業別の稼ぐ力が表れているからです。
以下の損益計算書は、ホンダ(2024年3月期)のセグメント情報を抜粋したものです。
売上は四輪(乗用車)事業が高いですが、営業利益率は二輪(オートバイ)や金融事業のほうが高いことがわかります。
(本稿は、『株トレ ファンダメンタルズ編』から抜粋・編集したものです。)