グーグルの裁判は長期化へ 「検索帝国」の地位とアップルのサービス収入は盤石グーグルとアップルは、常に見解が一致してきたわけではない。アップル創業者の故スティーブ・ジョブズ氏はかつて、グーグルの携帯電話用基本ソフト(OS)を巡り、同社に対して「熱核戦争を仕掛ける」ことも辞さないと語った。しかし、両社には現在、強固な共通の大義がある。それは、グーグルが自社の検索エンジンを「iPhone(アイフォーン)」に搭載し続けてもらうために毎年アップルに支払っている何十億ドルもの資金を守ることだ。こうした両社の取り決めは、米連邦地裁判事が5日に下した判決を受けて、これまでより少し不確かになったように見える。判事は、グーグルの検索エンジンの支配力を理由に同社を「独占企業」と認定し、同社が独占維持の取り組みを通じて反トラスト法(独占禁止法)に違反したとの判断を示した。問題となったのは、グーグルがスマートフォンメーカーに支払っている「売上高の分け前」だ。グーグルは自社の検索エンジンについて、販売パートナーであるスマホメーカーのユーザーに優先して提供される状態を維持するため、メーカーにこれを支払ってきた。
グーグルとアップル、独禁違反判決で打撃は小さいか
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