料理が面倒、忙しくて料理をする暇がない、そもそも料理が苦手……でも、野菜はちゃんと食べたい! そんな人におすすめなのが、書籍『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』。旬の時期や、新鮮なものの見分け方、栄養、長持ちする保存方法、おいしく食べるためのコツなど、なるべく料理せず、ラクにおいしく野菜を食べる方法を多数紹介しています。今回は、そのなかから夏に旬を迎える果物について紹介していきます。(監修/管理栄養士 吉沼弓美子)

旬の野菜は、栄養もたっぷり

疲労回復! 体内の活性酸素を取り除く成分を含む?! 今が旬のすごい野菜とは写真:難波雄史

健康のためにも、野菜や果物を毎日の食卓に取り入れたいという方は、とくに栄養価の高い「旬のもの」に注目してください。
今回紹介するのは、ぶどうです。

ハウス栽培やリレー栽培、輸入によって通年出回っていますが、8~9月がピーク。山梨県、長野県、山形県での生産がさかんです。

体内ですぐに吸収されてエネルギーになるブドウ糖、果糖が豊富で、すみやかな疲労回復に役立ちます。
赤ワインで有名なぶどうのポリフェノールは黒皮の品種の皮や種に含まれており、体内の活性酸素を取り除き、生活習慣病予防やアンチエイジングが期待できるとされています。

おいしいぶどうの見分け方を生産者さんに聞いたところ、

茎が緑色で太く、しっかりとしているもの、実ははりがあって大きさが揃っているもの、黒や赤系は色が濃いもの、グリーン系は色が鮮やかなものがおいしいのだとか。皮についている白い粉状のブルームは新鮮さの証です。

とのことでした!

買ってきたら、乾燥しないようキッチンペーパーなどに包み、ポリ袋に入れて冷暗所または冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。
できれば、買ってきてから2~3日以内に食べきりたいものです。

とはいえ、食べきれないときは、1粒ずつ凍らせてシャーベットにしたり、皮ごとスムージーにするのもいいでしょう。

生産者さんおすすめの「皮ごとスムージー」は、皮ごと使うと味が複雑になり、ワインのような深い味わいになるのだとか。
とはいえ、もちろんノンアルコールなので、お酒が飲めない人も楽しめます。

ぜひ、試してみてくださいね!

旬の野菜や果物は栄養たっぷりで、驚くほど体にいいもの! とはいえ、健康のために野菜や果物を食べたいと思っても、手間や時間をかけて料理をつくるのが面倒、すぐダメにしてしまうなどで、結局野菜をあまり食べられない……ということはありませんか?『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』は、なるべく料理せず、そのままさっと食べる方法だけをまとめて1冊にしたものです。それぞれの野菜の旬の時期や、どんな栄養素が含まれているかが見るだけでわかり、ハズレの野菜を引かないための選び方や、長持ちする保存方法、手軽でおいしい食べ方を簡単に知ることができます。しかもそれらは、野菜を大切に育てている生産者さんに聞いたものです。ちょっとした知識があるだけで、体にいいものを驚くほど手軽に、おいしく食べることができますよ!