料理が面倒、忙しくて料理をする暇がない、そもそも料理が苦手……でも、野菜はちゃんと食べたい! そんな人におすすめなのが、書籍『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』。旬の時期や、新鮮なものの見分け方、栄養、長持ちする保存方法、おいしく食べるためのコツなど、なるべく料理せず、ラクにおいしく野菜を食べる方法を多数紹介しています。今回は、そのなかから初夏に旬を迎える野菜について紹介していきます。(監修/管理栄養士 吉沼弓美子)

旬の野菜は、栄養もたっぷり

【低糖質、低カロリー】しかも栄養バランスがいい! 今が旬のすごい野菜とは写真:難波雄史

健康のためにも、野菜や果物を毎日の食卓に取り入れたいという方は、とくに栄養価の高い「旬のもの」に注目してください。
今回紹介するのは、レタス!

レタスの種類は大きく分けて3つ。くるんと丸い「結球レタス」、丸くならずに葉が開いた「非結球レタス」、そしてその中間の「半結球レタス」に分けられます。
最近、茎を食べる茎レタスも話題を集めていますが、これは非結球レタスの一種で、ステムレタスとも呼ばれます。
生で食べるイメージが強いですが、結球レタスや半結球レタスは耐熱性があり、加熱してもシャキシャキの食感が残るのでおいしいのだとか。

水分が多く、栄養価が特別高いわけではありませんが、食物繊維、β-カロテン、ビタミンC、カルシウム、カリウムなどがバランスよく含まれており、低糖質、低カロリーでダイエット中でも安心。また、サニーレタスは一般的な結球レタスよりもβ-カロテンや鉄分が豊富です。

そんなレタスの、おいしいものを選ぶコツを生産者さんに聞いたところ、外葉はやや濃い緑で、重すぎず軽すぎず、適度に巻いているものがよいとのことでした。茎の切り口がきれいで、茶色っぽく変色していないかもチェックしましょう。

そして、生産者さんのおすすめの食べ方は外葉を加熱すること」だそう。

炒め物やチャーハンに加える、ササッと煮物やスープに入れてもおいしく、甘辛く調味したひき肉や野菜を包んで食べてもおいしいのだそう。

ほかに、シンプルにレタスをガーリック炒めにする食べ方も、お気に入りだとか。

ポイントは、レタスを包丁で切るのではなく、手でちぎって水にはなし、シャキッとさせること。
調理が簡単になるうえに、驚くほど食感がよくなり、おいしさがアップするので、ぜひ試してみてくださいね!

旬の野菜や果物は栄養たっぷりで、驚くほど体にいいもの!とはいえ、健康のために野菜や果物を食べたいと思っても、手間や時間をかけて料理をつくるのが面倒、すぐダメにしてしまうなどで、結局野菜をあまり食べられない……ということはありませんか?『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』は、なるべく料理せず、そのままさっと食べる方法だけをまとめて1冊にしたものです。それぞれの野菜の旬の時期や、どんな栄養素が含まれているかが見るだけでわかり、ハズレの野菜を引かないための選び方や、長持ちする保存方法、手軽でおいしい食べ方を簡単に知ることができます。しかもそれらは、野菜を大切に育てている生産者さん250軒以上に聞いたものです。ちょっとした知識があるだけで、体にいいものを驚くほど手軽に、おいしく食べることができますよ!