料理が面倒、忙しくて料理をする暇がない、そもそも料理が苦手……でも、野菜はちゃんと食べたい! そんな人におすすめなのが、書籍『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』。旬の時期や、新鮮なものの見分け方、栄養、長持ちする保存方法、おいしく食べるためのコツなど、なるべく料理せず、ラクにおいしく野菜を食べる方法を多数紹介しています。今回は、そのなかから夏に旬を迎える野菜について紹介していきます。(監修/管理栄養士 吉沼弓美子)

旬の野菜は、栄養もたっぷり

たんぱく質と腸内環境を改善する成分を含む?!  今が旬のすごい野菜とは写真:難波雄史

健康のためにも、野菜や果物を毎日の食卓に取り入れたいという方は、とくに栄養価の高い「旬のもの」に注目してください。
今回紹介するのは、とうもろこしです。

6~9月の暑い時期に一斉に収穫時期を迎え、甘みも増して一番おいしくなります。生産量は北海道が飛び抜けて多く、10月くらいまで収穫できます。

野菜として食べられているのはスイートコーンと呼ばれる甘みの強い品種で、糖質が多く、野菜の中では高カロリー。たんぱく質、ビタミンB1、B2、カリウムが比較的豊富です。粒の皮の部分には食物繊維が多く、排泄を促して腸内環境を改善する働きが期待できます。

おいしいとうもろこしの見分け方を生産者さんに聞いたところ、

皮つきの場合は、皮の緑色が鮮やかで濃く、ひげは黒褐色でふさふさしているものを選びましょう。皮がない場合は、実の粒をチェックして、ぎっしり詰まって揃っているものがおいしいです。

とのことでした!

ゆでるときは、薄皮を2~3枚残してゆでることで、うまみを閉じ込めることができるのだそう。
熱湯ではなく、水からゆっくり3~5分ほどゆでるのもポイントですから、沸騰させないようにしましょう。

生産者さんおすすめの食べ方は、芯ごと入れた炊き込みご飯!

芯と一緒に炊くことで、芯からいいだしが出るので、削いだ実と一緒に芯を入れれば、味も香りもよく仕上がるのだとか。ほかにも、とうもろこしの芯はいい出汁になるので、炊き込みご飯やスープなど、料理に使うときはなるべく芯ごと使うのがいいそうです。

おいしく食べて体調管理に役立ててくださいね!

旬の野菜や果物は栄養たっぷりで、驚くほど体にいいもの! とはいえ、健康のために野菜や果物を食べたいと思っても、手間や時間をかけて料理をつくるのが面倒、すぐダメにしてしまうなどで、結局野菜をあまり食べられない……ということはありませんか?『生産者さんだから知っている そのままおいしい野菜の食べ方』は、なるべく料理せず、そのままさっと食べる方法だけをまとめて1冊にしたものです。それぞれの野菜の旬の時期や、どんな栄養素が含まれているかが見るだけでわかり、ハズレの野菜を引かないための選び方や、長持ちする保存方法、手軽でおいしい食べ方を簡単に知ることができます。しかもそれらは、野菜を大切に育てている生産者さんに聞いたものです。ちょっとした知識があるだけで、体にいいものを驚くほど手軽に、おいしく食べることができますよ!