米国はベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領に対し、恩赦と引き換えに権力の放棄を迫ろうとしている。事情に詳しい関係者が明らかにした。ベネズエラでは先月の大統領選でマドゥロ氏の敗北を示す圧倒的な証拠が出ている。バイデン政権の議論に詳しい3人によると、米国は米司法省に起訴されているマドゥロ大統領と補佐役の恩赦を議論している。米側は、マドゥロ氏が来年1月の任期満了前に退任するよう説得するため、「あらゆる可能性」を検討しているという。協議に詳しい別の人物によると、米国はこれらの政権幹部の身柄引き渡しを求めないことを保証することに前向きだ。マドゥロ氏には関係者と共謀して米国にコカインを流入させた容疑がかけられており、米国は2020年、逮捕につながる情報に1500万ドル(約22億円)の褒賞金をかけた。