中東情勢と並んでロシアとウクライナの戦争が激化しているため、イランとロシアの間に芽生えつつあるパートナーシップは新たな試練を受けている。ロシアが高度な防空ミサイルや航空機を製造する一方、イランは強力なドローンやミサイルを手掛けていることもあり、両国はそれぞれの地域で敵対勢力に立ち向かいながらも、情報戦や軍事能力で互いを支えることが可能だ。だがイランは7月31日にイスラム組織ハマス幹部のイスマイル・ハニヤ氏がテヘランで殺害されたことを受け、イスラエルに対し強力な報復を行うと宣言。ロシアもウクライナ軍がクルスク地方へ侵攻したことに驚いており、ウクライナへの対応を準備している。ウクライナ軍はF16戦闘機の初投入に向け態勢を整えており、ロシアの防空システム破壊を狙う。