高収入の職を失うばかりか、それが発表された途端、自分の会社の株価が急騰するのを目にする。これは全ての最高経営責任者(CEO)にとって悪夢だろう。コーヒーチェーン大手スターバックスを率いるラクスマン・ナラシムハン氏は、前任CEOで創業者のハワード・シュルツ氏や、最近では物言う投資家(アクティビスト)2社から異例の公然たる批判にさらされ、圧力を受けていた。それでも13日に突然、同氏がファストフードチェーン、チポトレ・メキシカン・グリルの現CEOブライアン・ニコル氏と交代する人事が発表されたことは投資家を驚かせた。投資家はこれを好感し、株価は25%上昇。時価総額は200億ドル(約2兆9000億円)余り増えた。