中国は6月、アルゼンチンとの数十億ドル規模の通貨スワップを更新し、多くの関係者を驚かせた。そして、同国が不足する外貨準備から資金返済する必要があるという懸念が後退した。アルゼンチンのハビエル・ミレイ大統領は、大統領選の期間中、しばしば中国を揶揄し、指導者らを「暗殺者」と呼んだが、今回の通貨スワップ更新は財政面で負担軽減になると中国政府に感謝した。アルゼンチン大統領府は、中国との相互尊重は自国の発展と繁栄に不可欠だと述べた。共産主義を断固否定するミレイ氏は、中国政府に対して現実的なアプローチを取っており、中国の投資と貿易は自国の将来にとって不可欠だとする一方で、米国とのより緊密な関係を維持している。中国は、乾燥した北部のリチウム鉱山会社から、ファームベルトの広大な平原での農業に至るまで、主要な経済分野でアルゼンチンとの関係を深めている。