ロシアとドイツを結ぶ天然ガスパイプライン「ノルドストリーム」が爆破された事件で、ポーランドを物流拠点とするウクライナ人グループの犯行だったことが判明した。真相が明らかになったことで、ウクライナ戦争で同国を支援するドイツとポーランドという米国の同盟国の間で論争が起きている。ポーランドのドナルド・トゥスク首相は17日、ドイツ当局の約2年におよぶ捜査の結果として、2022年9月に起きた爆破事件がウクライナ人グループの犯行だと指摘されたことを受け、ドイツ政府を非難した。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は先週、爆破工作に小型のレンタルヨットが利用され、6人が関与したと報じていた。ドイツ当局は6月、ヨットに乗り込んだ容疑者1人に逮捕状を出した。だが、ポーランド当局はそれに応じなかった。ドイツ当局は容疑者の身元を公表していないが、その後、容疑者が母国ウクライナに逃亡したことで、ドイツでは一部から激しい抗議が起こっている。
「ノルドストリーム」爆破の真相、ドイツとポーランドの論争過熱
ポーランド首相、2022年のパイプライン爆破事件でドイツ政府を非難
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