米民主党の全国大会が19日、イリノイ州シカゴで開幕した。全米最大規模の労働組合を代表するリーダーたちがカマラ・ハリス副大統領への支持を示すために一斉にステージに登場し、「ユニオン・イエス 」の大合唱に包まれた。リーダーたちは交代でスピーチし、ハリス氏はドナルド・トランプ前大統領よりも労組に友好的な候補者だと評した。州郡自治体従業員組合連合(AFSCME)のリー・サンダース会長は、トランプ前大統領を「労働者がどのような状況に置かれているか少しも気にかけなかった大統領」と称し、新型コロナウイルス禍から国を救うために策定されたバイデン政権の1兆9000億ドル規模の景気刺激策を評価した。また、米国の家庭に安価なブロードバンドアクセスを拡大する政策を明らかにした際のハリス氏の役割を強調する人もいた。米国際サービス従業員労働組合(SEIU)のエイプリル・ベレット会長は、「彼女は現代の労働運動に対するわれわれのビジョンを共有している」と述べ、ハリス氏を選出すれば、「労働者の力の新時代の到来」となると付け加えた。