日本株大暴落を予見した6億円投資家がいま狙う「高配当お宝銘柄」と「注目3業種」写真はイメージです Photo:PIXTA

2024年8月5日、日経平均株価が史上最大の下げ幅を記録した“ブラックマンデー”が起きた。個人投資家がパニックに陥る中、事前に株価の暴落を察知して大損失をまぬがれたのは、『日本株で新NISA完全勝利 働きながら投資で6億円資産を増やした僕のシナリオ』(アスコム)の著者・上岡正明さん。乱高下が続く東京市場で、上岡さんが狙う「お宝銘柄」と「注目3業種」を聞いた。(取材・文/ジャーナリスト 村田くみ)

負けない人の「配当株」
“注目3業種”公開

 “ブラックマンデー”の翌日は一転、前日3217円プラスの3万4675円で終値を迎えた。その後、市場は落ち着くどころか株価の乱高下が続く展開となった。これだけ株価のアップダウンが激しいと、売買のタイミングに悩む迷う人も多いだろう。

「私は8月5日、日経平均株価が暴落したからといってすぐに買いませんでした。また値下がりするかもしれないので1日だけ傍観して、6日から15銘柄ぐらい“打診買い”をしました」(上岡さん)

 “打診買い”とは、市場の反応を探るために小口の買い注文を入れること。大きなポジションを一気に取るとリスクがある。様子を見て、市場の反応がよければ買い増しなど強気の注文にシフトする方法だ。

「YouTubeで私が『打診買いをする』と言ったら、『先物(取引)が1300円下がっていますよ』『大丈夫なんですか?』といった書き込みが多数ありました。5日の終値が3万1458円(終値)で、株価は最安値までの間を行ったり来たりしているだけなので慌てる必要はありません。そうは言っても、最安値を更新したときは、私も新たな投資戦略を立てなければなりません。そう思って翌6日、打診買いにとどめました」