【独自】ジャニーズ「NGリスト」問題で社内調査結果が判明!東山・イノッチの指示が無視されたワケジャニー喜多川氏の性加害問題を巡り会見した東山紀之氏と井ノ原快彦氏 Photo:EPA=JIJI

昨年10月2日、都内のホテルで「ジャニーズ事務所」(当時)が記者会見を行った際、「NGリスト」なるものが作成され、流出したのは記憶にあたらしい。このほど会見の運営を受注した外資系PR会社の「FTIコンサルティング」の社内調査がまとまったことがわかった。解体的出直しを誓ったはずのジャニーズで、なぜこんなことが起きてしまったのか。その裏側を明らかにする。(東京経済東京本部長 井出豪彦)

ジャニーズ事務所会見後に
流出した「NGリスト」

 昨年10月2日、都内のホテルで「ジャニーズ事務所」(当時)が記者会見を行った際、「NGリスト」なるものが作成され、流出したのは記憶に新しい。

 その会見では、昨年9月に社長に就任した東山紀之氏から、ジャニーズ事務所が「SMILE-UP.(スマイルアップ)」に社名変更して、ジャニー喜多川氏とは完全に決別するとともに、タレントマネジメント事業は新会社に移管し、スマイルアップは同氏から性加害を受けた被害者への補償に専念するとの発表があった。新会社は現在「STARTO ENTERTAINMENT」として活動しているのは周知のとおりである。

 10月2日の会見では、9月の性加害を認めた会見とは異なり藤島ジュリー景子氏は出席を見送ったが、いまの気持ちを綴った手紙を井ノ原快彦氏が代読した。藤島氏がスマイルアップの株主にあえてとどまることで、被害者の方々に「法を超えた救済をする」との贖罪に向けた強い決意が示された。

 ところが、会見の2日後、NHKが「ニュース7」のトップで、会場スタップが質疑の際に司会が指名してはいけない記者の名前と顔写真をまとめた「NGリスト」を持っていた、と映像付きですっぱ抜いた。

 ジャニーズといえば、事務所を辞めたSMAP元メンバーのテレビ出演について、公正取引委員会から独占禁止法違反(取引妨害)の未然防止を図るための「注意」を受けたこともあるだけに、「この期に及んで、性懲りもなくメディアをコントロールする気か」と厳しい批判を浴びた。