中国のロケットが衛星を放出後に宇宙空間で空中分解し、新たな宇宙ごみ(スペースデブリ)が発生した。宇宙ごみに対する中国政府の姿勢に新たな懸念が生じている。今月6日に打ち上げられたロケット「長征6号A」は、イーロン・マスク氏率いるスペースXの衛星ブロードバンドサービス「スターリンク」に対抗するシステムを構築するための最初の衛星群を搭載していた。ロケットは衛星放出後、数百の破片に分解した。分解の理由は明らかになっていない。数日後、米国防総省の一部門である米宇宙コマンドはロケットが分解した結果、低地球軌道上に300を超える破片を発見したと述べた。ただ国際宇宙ステーション(ISS)や中国の同様の施設に差し迫った危険はないという。