全世界1000万人が読んだベストセラー『ザ・ゴール』。1984年に米国で初版が出版されてから40年経つ今もなお、ビジネスの世界を生き抜くための必読書として多くの経営者・ビジネスパーソン・新社会人に読み継がれている。
イスラエルの物理学者、エリヤフ・ゴールドラット博士によって書かれたこの伝説のビジネス書は、Amazon創業者のジェフ・ベゾスも経営陣とともに読み、ビジネスのヒントを得たという。2001年に日本でも出版されてからは、ノーベル生理学・医学賞受賞者の山中伸弥教授やジャパネットたかた創業者の髙田明氏など、トップクラスの知識人・経営者らが絶賛し、座右の書としてきた。
ゴールドラット博士は2011年に逝去したが、最後の著作『ザ・クリスタルボール』がこのたび新装され、『「ザ・ゴール」シリーズ 在庫管理の魔術』として出版された。
売れ残るリスクを抱えてまで在庫を持つべきか、それとも売り逃すリスクがあっても在庫を減らすべきか。同書は、この永遠のジレンマをテーマに、「ザ・ゴール」シリーズで唯一「在庫管理」の真髄を解き明かしたバイブル。
同書の出版を記念して、シリーズの原点となる『ザ・ゴール』のエッセンスをよりわかりやすく漫画化した『ザ・ゴール コミック版』(岸良裕司/監修、青木健生/脚色、蒼田山/漫画)の一部を抜粋して紹介する。(初出:2021年10月28日)

ザ・ゴールコミック版主な登場人物
組織でのプロジェクト進行を妨げてしまう「わずかな遅れ」【書籍オンライン編集部セレクション】
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ひとりの能力が高くてもチームと足並みが揃っていないと意味がない

第4章では今までと違い、舞台は主人公・吾郎の子どものボーイスカウト。子どもの付き添いのつもりが急遽責任者をすることになってしまう。

今回は「どの組織に起こりうる歪み」について紹介する。

列の先頭の男の子が遅ければ後ろの子たちはどんなに前に進もうとしても列全体は遅れてしまう。

これを会社に置き換えて考えてみる。

複数の社員で進行しているプロジェクトがあるとする。

企画を作り、法務部の最終チェックがある。

企画の段階では進行に遅れはなくむしろ余裕を持ってプロジェクトは進んでいた。

しかし、ほかの仕事も多く抱える法務部に企画チェックにだすと確認に時間がかかり、締切ギリギリになってしまった。

たとえば、工場においても同様のことが言える。

生産工程がどんなにスムーズでも最終工程が遅れてしまったら工場全体に遅れが出てしまう。

部門ごとには遅れが出ていないためほとんどの人がその違和感に気が付くことなく傷口が広がってしまうのである。

このようにして、組織においてもひとつの部署だけが素早く仕事をしても関係部署に遅れが出ていれば、全体が遅れてしまうということである。

さらに関係部署が遅れていることに影響され本来進行に問題がなかった部署のモチベーションも低下してしまい、組織全体の生産性が下がってしまう。

多くの企業においてエース社員が必要とされるが、どんなに優秀なエースがいてもその仕事スピードについていける組織でなければ意味がないのである。

次回は前述したような組織内の一部に遅れが出てしまった際の解決策に迫る。