101歳、現役の化粧品販売員として活躍している堀野智子(トモコ)さん。累計売上高は約1億3000万円で、「最高齢のビューティーアドバイザー」としてギネス世界記録に認定されたキャリア61年のトモコさんが、年をとるほど働くのが楽しくなる50の知恵を初公開した話題の書『101歳、現役の化粧品販売員 トモコさんの一生楽しく働く教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものをお送りする。佐藤優氏(作家・元外務省主任分析官)が「堀野氏の技法は、ヒュミント(人間による情報収集活動)にも応用できる」と絶賛(日刊ゲンダイ・週末オススメ本ミシュラン)する世界一の先輩による“人生訓”は、アナタの疲れた心を元気にしてくれる!

【負の感情】同僚に妬まれたときの対処法・ベスト1Photo: Adobe Stock

1つだけ記憶に
残っていること

私は上機嫌に仕事をしていたのですが、中には私のことを面白くなく思っていた人もいたようなのです。

営業所の会合のとき、例によって「みんなで食べよう」と思い、お菓子を持って行ったのですが、1人だけ不機嫌なそぶりを見せる人がいたんです。

嫌なことは忘れるタチなので、具体的にどういう態度をとられていたのか、あまりよく覚えていないのですが、1つだけ記憶に残っていることがあります。

同僚の妬み

バレンタインデーが近くなった日の会合にチョコレートを持って行き、みんなに配っていたら、その人が「私、チョコレート大嫌い!」と言うのです。

おやまぁ、ずいぶんとはっきりものを言う人だなとは思いましたが、口には出さず「あらー、そうなの。それはそれは」と無理に渡さず、引っ込めました。

周りの人たちは、最初はあっけにとられていましたが、そのうちヒソヒソと「堀野さん、幸せそうだから妬まれてるんじゃないの」という声が聞こえてきます。

負の感情に左右されない

あとで同僚から「さっきの言い方、ひどかったね。堀野さんは営業成績もいいし、運転手役を買って出てくれるようなやさしい旦那さんがいるから、うらやましいんだと思うよ」と言われ「なるほど、そういうふうに受け取る人もいるのか」と勉強になりました。

決して愉快な体験ではありませんが、その人のことをすごく嫌いになったり、恨んだりしたかというと、そういうこともないのです。

たぶん、私には相手の負の感情に左右されたり、負の面を厭わしく感じたりする部分がないのだと思います。負の感情に左右されても、何にもいいことはないですからね。

※本稿は、『101歳、現役の化粧品販売員 トモコさんの一生楽しく働く教え』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。