株のプロが高配当株を選ぶ際に最も重要視する1つの数字

正解：I社を選ぶべき

高配当利回り株を選ぶ際の「3つの条件」

　時価総額12兆円、超大型株であることがI社を選ぶ理由です。

　高配当利回り株を選ぶ際、以下3つの条件をすべて満たせば最高です。

　ただし、現実には、そんな完璧な高配当利回り株はありません。条件の良い銘柄ほど、予想配当利回りは低くなります。

　何か少し足りない銘柄のほうが、予想配当利回りは高くなります。

高配当株は、時価総額が大きい銘柄ほどリスクが低い

　実際に投資銘柄を選ぶ時は、（1）だけを満たす銘柄を選んでもOK。

　I社のように時価総額10兆円超ならば、収益力も財務も問題ないでしょう。

　予想配当利回りの高い銘柄から、減配リスクの低い銘柄をしぼりこむ際、時価総額が大きい（たとえば5兆円超）という条件だけで選んでも、まあまあ良い銘柄を選んでいると言えます。

　収益力や財務に問題があれば、株価が上がらず、時価総額が5兆円まで拡大することはありません。

　つまり、時価総額が大きい銘柄を選べば、自動的に収益力や財務の面でも、ある程度良い銘柄を選ぶことになります。

　時価総額3兆円以上でも、1兆円以上でも、それなりに良い銘柄を選べます。

　時価総額のハードルを下げたほうが、利回りの高い銘柄を選びやすくなりますが、収益の安定性に少し疑問符のつく銘柄も入ってきます。

（本稿は、『株トレ ファンダメンタルズ編』から抜粋・編集したものです。）