「節約しているつもりなのにお金が貯まらない……」と感じているなら、自分の家を見てみよう。家とは、そこに住む人の写し鏡だ。“節約達人”たちの家を取材をしてきた筆者が「お金が貯まる家」の6つの特徴を挙げる。(消費経済ジャーナリスト 松崎のり子)
住まいにはその人の
お金の使い方が現れる
筆者は以前、生活情報誌の編集者として節約達人たちの家を見てきたが、住まいにはお金の使い方が現れるといっていい。豪邸だとか高価な品ばかり揃っているからお金持ち、というわけではない。貯まる家の特徴を知ると「なぜわが家はお金が残らないのか」、その理由が浮かび上がってくるだろう。
貯まる家は収納スペースが少ない
私たちは多くのモノに囲まれていると安心する。いざという時のためにストックを持ちたがる。また、いったん手にしたモノはなかなか手放せないものだ。そのため、収納スペースが多ければ多いほど、古いモノを処分することなく、どんどん新しくモノを増やしてしまう。
「収納スペースが多いほど家が片付きスッキリ暮らせる」と言う人も多いが、そうともいえない。モノの管理ができない人は、しまうスペースがあればあるほど気楽に買ってしまうからだ。そんな買い方のままだと収納スペースがいっぱいになっても、やはりモノはまだまだ増えていく。今度はスペースの外にモノが置かれるだけだ。
モノを減らすのが容易でないことは、片付けメソッドが常に大人気なことからもわかるだろう。簡単な答えは、最初から収納スペース以上のモノを買わないこと。買っても収納する場所がなければ、本当にそれが必要なのかを真剣に悩むからだ。それを繰り返していくうちに、買うべきものとそうでないものの判断が身についてくる。
お金を残すには、収納スペースが少ない方がいい。あふれたモノを納めるために新たに収納ケースや整理棚を買うのはやめるべきだ。お金を貯めたいなら、収納グッズはいっそ捨てたほうがいいだろう。