株価暴落でオロオロの新NISA民、投資に向かない「危険な3タイプ」とは?写真はイメージです Photo:PIXTA

やっぱり、投資は無理かも……。新NISAで投資デビューした人の中には、8月頭の日本株大暴落でそう思った人も少なくないだろう。「相場が下がった際に、メンタルがどう動くか」を基に、投資に向かない人の3つのパターンを挙げてみた。(消費経済ジャーナリスト 松崎のり子)

積み上がった利益が減っていく
その事態に直面した時に…

 8月はまさに「絶叫マシン相場」で始まった。アメリカの株安を受けて2日の日経平均株価の終値は、前日より2200円あまりも値下がり。さらに週が明けた5日に待っていたのは、歴史的な大暴落「ブラックマンデー」翌日を上回る、4400円以上の下落。幸いなことに翌6日に株価は反発、日経平均株価は終値で3200円ほど値上がりし、今度は過去最大の上げ幅となった。

 ジェットコースター並みの乱高下を見せ、その後も上がったり下がったりの繰り返し。激しい値動きはおさまりつつあるが、まだまだ気は抜けない。

 多くの個人投資家は、コースターの行く先が見通せない絶叫マシンに乗せられた気分を味わったことだろう。とりわけ今年はNISA制度が刷新され、非課税で投資できる上限金額が広がった。政府も「資産所得倍増プラン」の旗印を掲げての新NISA推し、初めてNISA口座を開いたという人も相当数いるはずだ。

 デビューしたばかりのビギナー投資家は、コツコツと投資信託積立をしている人が大多数だ。年初は株価の調子もよく、7月には日経平均が初めての4万2000円台をつけ、ビギナーたちは投資すると本当にお金が増えるんだ、この調子で右肩上がりだ――と、ワクワクしていたに違いない。

 毎月順調に資金が積み上がってきたところだったが、そこにバッドニュースが飛び込んだのだ。彼らが選んでいるインデックス型投資信託の「全世界株式」通称“オルカン”も基準価額が下落、そこに円高も重なるダブルパンチ。個人投資家は「昨日まであった利益が減ってしまう」事態に直面することになった。