個人投資家の間で大きな支持を集めるベストセラー『株トレ 世界一楽しい「一問一答」株の教科書』、待望の続編『株トレ ファンダメンタルズ編』が発売された。「この株は売り? それとも買い?」「どっちの株を買う?」投資シミュレーションの感覚でクイズを解くうちに株の知識が自然と身につく1冊だ。前作ではチャート分析がテーマだったが、今作では業績や財務の読み方をわかりやすく解説する。著者は、ファンドマネジャー歴25年、2000億円超を運用してTOPIXを大幅に上回る好実績をあげたスペシャリストの窪田真之氏。本稿では本書から特別に一部を抜粋して紹介する。
株で勝てる人は、躊躇せずにすぐに損切りする
株式投資で成功するのに大切な武器は、「テクニカル分析」と「ファンダメンタルズ分析」です。テクニカル分析の重要さは、前書『株トレ 世界一楽しい「一問一答」株の教科書』で解説しました。
保有銘柄の株価チャートに「強い売りシグナル」が出たら、どんな事情があろうといったん売るべきです。
どんなにファンダメンタルズが良いと信じている銘柄でも、強い売りシグナルが出たら、売って頭を冷やすべきです。
逆に、株価チャートに「強い買いシグナル」が出た銘柄は、黙って買うべきです。銘柄の好き嫌いが激しい人は、嫌いな銘柄に強い買いシグナルが出ても無視しますが、強いシグナルには素直に従うべきです。
『株トレ』のクイズに挑戦!
人工知能を活用した問い合わせへの自動応答システムで画期的新製品を発売したP社株を2,500円で100株買ったら、2,300円まで急落してしまいました。
ここから、売り、買い増し、様子見?
P社の株価チャートとファンダメンタルズ分析を読んで、考えてみてください。
〈ファンダメンタルズ分析〉
P社は成長の3条件を満たしていると判断しています。
(1)市場成長性:高い
→AIによる自動応答システムの利用拡大が世界中で進むと予想。
(2)市場シェア:高い
→特許取得済み。新技術利用にはP社許諾が必要。
(3)参入障壁:高い
→最先端AIを駆使して完成させた。