株式投資をする人たちの間で大きな支持を集める話題の1冊が『株トレ――世界一楽しい「一問一答」株の教科書』だ。60問のクイズを答えるだけで、「投資のコツ」をつかめる手軽さが人気で、「今まで読んだ株の本の中でトップクラス」「すごく理解しやすい」と絶賛の声が続々だ。本稿では、特別に『株トレ』から一部を抜粋して紹介する。

株で財を築く人と大損する人「売り時に決定的な1つの差」Photo: Adobe Stock

グロース株に投資する魅力

 これから大化けする小型成長株がたくさん出る時代になると思います。その候補となる企業はたくさんあります。

 ただし、その中で本当に高成長する企業は半分以下しかないはずです。

 誰もが熱狂する高成長が期待株10銘柄のうち、本当に成長するのは4銘柄しかないとします。残り6銘柄は成長ストーリーが崩壊して終わるとします。

 すると、4銘柄は株価が大幅に上昇しますが、6銘柄は株価が暴落します。

 外れ銘柄に投資してしまって、損切りできずに、持ち続けると大きな損失につながります。

 それでも小型成長株投資には、どんどんチャレンジしていくべきだと思っています。

 暴落する銘柄を早めに損切りし、本当に成長していく企業だけを長期保有すれば、4割しか本物の成長企業がなくてもそれで高いパフォーマンスをあげることができます。

 それが、成長株投資の本質です。

グロース株投資で成功するために不可欠な「損切り」の技術

 成長株投資で大成功して一財を成した人は、大儲けした銘柄の話をよくしますが、その陰には失敗銘柄を早めに損切りした話がたくさんあるはずです。

 それができたからこそ、本物の成長株で大儲けすることができたに違いありません。それが、成長株で稼ぐ「技術」です。

 失敗銘柄を早めに損切りすることが、高成長銘柄で稼ぐための条件です。

 ところが、成長期待企業の、成長ストーリーが崩壊していることに気づくには時間がかかります。

 失敗銘柄が、失敗銘柄だとはっきりわかった時には、株価は暴落して大けがした後です。

 そうなる前、「なんだか変」と思う段階で、すばやく損切りすることが必要です。

 暴落銘柄は、暴落する前に何度も「売りシグナル」が出ているものです。そこで売っていく必要があります。

 みんなが熱狂する高成長期待株なのに「株価がずるずる下げ止まらない。変だな」と思った時に売っていかなければなりません。

(本稿は、『株トレ――世界一楽しい「一問一答」株の教科書』から抜粋・編集したものです。)