米鉄鋼大手USスチールは、日本製鉄による買収が破談になれば、一部の製鉄所を閉鎖するほか、本社をペンシルベニア州ピッツバーグから移転する可能性が高い。デビッド・ブリット最高経営責任者(CEO)がインタビューで語った。ブリット氏は日鉄がUSスチールの古い製鉄所に30億ドル(約4350億円)近くを投資すると確約していることについて、競争力と雇用の維持に不可欠との見方を示した。「もし破談になったら、われわれには(その額の投資は)無理だ」とし、「資金がない」と述べた。米民主党大統領候補のカマラ・ハリス副大統領は2日、USスチールは今後も米国内で所有・運営するべきだと述べた。日鉄による買収には、ジョー・バイデン大統領と共和党大統領候補のドナルド・トランプ前大統領のほか、一部議員や全米鉄鋼労働組合(USW)も反対している。
USスチール、日本製鉄による買収破談なら一部工場閉鎖も
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