私がこの本で伝えたいこと:「何事も諦めたら終わり」(本書「おわりに」より抜粋
森 透匡著
価格:1540円
発行年月:2021年2月9日
ISBN:978-4478112144
「まさかこんなことが起きるとは!?」という「まさか」は、我々の長い人生の中で何度か起こる。
最近では世界を変えた新型コロナウイルスがいい例だろう。
私も事業活動に大きな影響を受けた。しかし、飲食業、観光業などもっともっと大変な思いをされている方も多いと思う。
こんなとき、自分のメンタルをどうやってコントロールするかが試される。
たとえば、経営者は社員を守らなければならない。簡単に会社をたたむわけにもいかない。政府の要請はわかるが、時短営業すればするほど赤字になるし……と判断を求められる。資金繰りにも困る。
会社員だって会社の業績が悪いとこれからどうなるかわからない。家族を養う責任もある。ボーナスカット、給料削減で住宅費、教育費の支払いにも困る。転職しようか、副業しようか悩むだろう。
こんなとき、当事者の考え方はさまざまだ。
「ちくしょう、もしかしたら会社がつぶれて職を失うかもしれない。生活費も底をつきそうだ。もうダメだ、生きていけないかもしれない」と、ネガティブに考える人がいる。
一方で「ここで負けられない。踏ん張りどころだ。諦めない。なんとかなる。頑張るしかない。できることを考えてコツコツやるしかない」とポジティブに考える人もいる。
どちらに明るい未来が待っているかは明白だ。コロナ禍という起こった出来事は皆同じ。しかし、考え方によって人生は大きく左右される。
誰しも悲観的な出来事があるとマイナスに捉えがちだ。しかしあえてプラスに、前向きに捉えることもできる。そして、それは強いメンタルがあってこそかもしれない。
私は長い間、刑事として勤務し、厳しい現場で何度も心が折れそうになった。強いメンタルを保てたのはたくさんの厳しい現場を踏んできたからだ。自然とメンタルは鍛えられた。そして、刑事としての使命感がそれをさらに強化してくれた。
とにかく前向きに、全力で頑張ってきた結果、今がある。
そして、私がこの本で伝えたいことは「何事も諦めたら終わり」ということだ。
困ったときに前に進むための手段・方法は必ず見つかるし、今の状況を改善できる可能性は必ずある。だから、決して諦めないでほしい。明けない夜はないのだ。
この本がメンタルが弱っているすべての方の心のよりどころになり、前へ進むきっかけになるとすごく嬉しい。
負けるな、諦めるな、キミはまだやれる!
心から応援している。
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目次構成
第1章 刑事だって緊張するしビビる。極限に追い込まれたときの平常心の保ち方
●その瞬間、オレは覚悟を決めた! 「撃っても頭だけは外してくれ~」
●信号みんなで渡れば怖くないではなく、間に合いそうでも人前では走らない!
●まともな神経では生きていられない。だからこそ感度を下げて生き抜くのだ
●「頭が真っ白」は大ピンチであり大チャンス。余計な雑念を捨てて考えろ!
●相手を格上に感じてしまうときは、先生と生徒の関係に置き換えて話すのだ
●「やるか、やめるか!」 二択で迷ったら難しいと思うほうを選べ
●刑事は基本ビビらないが、幽霊は……ね。でも誰かを守るためなら体は張れる!
●宗教団体の主犯格から教わった方法。瞑想で心を落ち着かせるワザを習得せよ
●心の動揺はウソ発見器でわかる⁉ 動じない鉄の心臓を手に入れよう
●尾行、張り込みの変装でわかったこと。周囲の目は思うほど自分に向いていない
●「防弾チョッキ」は心も守る安心グッズ。キミも自分だけの心のおまもりを持とう
●人の恨みは正直怖いが、やられる前に、褒め殺す!
第2章 刑事は感情的にならない! 冷静さをキープする精神力の鍛え方
●たとえつらくても感情的になったら負け。合わない人は心の中で切り捨ててくれ
●知能犯と警察の戦いはいたちごっこ。ライバル関係で切磋琢磨しているのだ
●ストレスに感じることを極秘ノートへ。自分の内面と向き合えてスッキリ解決!
●自分に自信がないと下を向く。だから、重力に逆らってでも顔を上げるのだ
●起きてしまったことは変えられない。緊急事態は「座る」に限る
●「警察も暇だな!」と暴言を吐かれた。激しくへこんだが見事に撃退した方法
●人間の距離は心の距離に比例する。馬が合わないなら擦り寄ってみたまえ
●常に最悪な状況を想定しているから、この上なく幸せな「今」を感じられる
●肉体を鍛えることは精神力を磨くことなり。武道で精神を強化せよ!
●プレッシャーは口に出してぶちまけろ。つらい心の内が解放され、楽になるぜ!
●制服警察官は雨の日に傘を指さない。両手を開けておくことで安心感を得る
●たった一度が命とり。薬物だけは手を出したらいかんのだ
第3章 刑事はポジティブ思考の天才! 心をコントロールする元気100倍アップの方法
●ネゴシエーターの交渉術に秘策アリ。ポジティブネタを拾う訓練をしたまえ
●ヤクザ担当刑事はパンチパーマにひげ面。恰好から入るって、大事なんだぜ!
●取り調べのカツ丼に隠された真実……。終わったら大盛りで食ったるぞ!
●犯人を捕まえるだけが「パクる」じゃない。いいものはどんどんパクりたまえ!
●成功した自分をイメージしまくる。ただし、妄想しすぎに注意したまえ!
●DJポリスに学ぶ人を動かす所作。人の行動をコントロールする発声法
●とんでもない失敗を笑い話に変えると、心が晴れて心の負担が軽くなる
●バカになれ! 規格外の行動で大胆なことを躊躇なくできる
●勝負前は「オレ(私)はできる!」×3回! 意識を高めて呪文を唱えよ!
●「ドーパミン! 最高!!」心の健康を保つ方法は筋トレだ!
●死ぬ気になれなんでもできる。まずは笑うことだ!
●警察は捜索で山に駆り出される……。そこで、真の癒やしを知ってしまった!
第4章 刑事は足が命! メンタルが激落ちしても行動で改善していくモチベーションアップ術
●非言語コミュニケ―ションに注目! 刑事は身体が語り掛けてくる情報をみる
●愚痴は行動している証拠なのだ! 愚痴を言いたくなったら言葉を変換する
●詐欺師に学べ! 口ではウソをつけるが行動はウソをつかない
●二度とチャンスがないと追い込み、徹底的に準備にこだわる
●環境がキミを追い詰めたとしても、進む道は上でも下でも自分で選べるのだ
●断られるたびにメンタルが削られ放題。そんなときは、地取班に学ぶ聞き込み術
●忍耐力がなくてめげてしまいがちなら、鑑識の「一点集中術」を身につけろ!
●「今日もダメか」と足元に目を落とすと、そこには努力の痕跡が残っていた……
●苦労は買ってでもするものじゃない。しかし、恥はどんどんかいて成長しろ
●泥棒に学べ! 物を盗む行為は悲しいがその心理は大いに生かせる
●現場百回にこだわる理由。自分の目と耳で得た情報が正しい答えを導くからだ
●刑事って職業柄、友達少ないかも……。だからこそ、裸で付き合えるのが友達だ
第5章 刑事になってわかった! コミュニケーションを円滑にする刑事の三大技術
●女性には花束、男性には虚栄心を。結婚詐欺師に学んだ相手を喜ばす方法
●言いたくないことを言わせる、刑事流最上級コミュニケーション術
●刑事の話の切り出しはブツ探しが基本。そこには話を続ける秘訣があった
●「弱気になる」と「自分の弱さを知る」は違う。自分と向き合ってみよう
●人前で2時間話せるネタがあれば、それはもうキミだけの立派な武器だ!
●「ありがとう」のキャッチボールは自分の存在意義を再確認できる
●他人から褒められたら喜んで感じよう。それはキミの優れた能力なのだ!
●誰も信じてくれないなら、自分のことくらい信じてみたらどうだ
●男は泣いた。その涙で男は改心した。誰にでも涙を流す権利はあるのだ
●「刑事に笑顔」は、猫に小判。豚に真珠。だが、このギャップが武器になる!
●刑事にも接待交際費がある。いつの時代も酒と金の力は絶大なのだ!
●なぜ刑事は何度も同じことを聞くのか? 「深堀り質問」で真実を突き止めよ
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