雑用を振りやすい人とそうでない人の差

 あなたが先輩社員になったつもりで考えてみましょう。

 仮に書類のコピーなどのちょっとした雑用を振る時に、あなたは次のどちらに仕事を振ろうとするでしょうか。

【後輩A】人当たりが良いが能力は「平凡」
【後輩B】ちょっと気難しいが「有能」

 おそらく、圧倒的に「後輩A」さんのほうが頼みやすいのではないでしょうか。ただの雑用ですし、わざわざ気難しそうな後輩Bさんに仕事を振ろうと考えることは少ないと思います。

 では次に、「難易度の高い仕事を振るとき」だとどうでしょうか。この場合は後輩Aさんには任せられないので、やむを得ず「後輩B」さんに仕事を振ることになると思います。

「優しくて有能」な人の落とし穴

 では最後です。「難易度の高い仕事を振るとき」、以下の3人がいたら、誰にお願いするでしょうか。

【後輩A】人当たりが良いが能力は「平凡」
【後輩B】ちょっと気難しいが「有能」

【後輩C】人当たりが良くて、かつ「有能」

 これなら、頼みやすくて有能な「後輩Cさん」に依頼するでしょう。

 これだけ聞くと、別に「優しくても問題ないのでは?」と考える方が多いと思います。しかし、実はここに大きな落とし穴があるのです。