今月、米連邦準備制度理事会(FRB)が利下げに踏み切れば、借り手は恩恵を受けるが、貯蓄に励む人は痛手を受ける。安定した収益(インカム)を求める投資家は、思うように稼げないことを覚悟すべきだ。高配当株ファンドの人気が高いのも無理はない。投資家が金利低下を一段と確信する中で、7~8月には45億ドル(約6400億円)の新規資金が有配株に特化したETFに流入した。米上場投資信託(ETF)運用会社ファースト・トラストのストラテジスト、ライアン・イサカイネン氏が推計した。分配金が多いファンドは安全に思えるが、インカムの高さが悪い運用成績につながることもある。不要な課税や、狭い市場セグメントへの過剰なエクスポージャー、長期的に損失が膨らむ可能性などに警戒が必要だ。
高配当狙うETF、低リターン招く現実
高利回り株式ETFの人気は高いが、分配金を追い求めると運用成績が悪くなる場合も
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