米大統領候補のドナルド・トランプ氏とカマラ・ハリス氏は10日、偉大な民主主義にふさわしい力量、知識、品格を持って互いに討論した。そう、少なくとも彼らは一緒にステージに登場したのだ。米国民は、両氏が属する二つの政党が大統領候補として残した人物を、良くも悪くも(悪かったことがほとんどだが)見ることができた。ハリス氏はトランプ氏ほどの知名度はないものの、最も得るものが多かった。われわれの推測では、自らを有利な立場にすることができたようだ。ハリス氏が討論会に勝利したのは明らかだが、それは同氏が自身のビジョンや過去4年間の実績について説得力のある主張をしたことが理由ではない。ハリス氏は経済に関する「計画」について語り続けたが、「未来」についての具体的でない約束をすることにほぼ終始した。民主党の大統領候補指名を受けて以降、そうした約束を続けている。