「歳をとった親が言うことを聞いてくれない」。誰もが一度はこんな経験をしているのではないでしょうか。「親がいつまでも自分のことを若いと思っている」「病院ギライがなおらない」「お酒の量が減らない」などその悩みはさまざまです。親のことを思って言ったのにもかかわらず、いつも喧嘩になってしまうのは、実は伝え方に問題があります。そんな問題を解決すべく、『歳をとった親とうまく話せる言いかえノート』が発刊されました。本記事では書籍の一部を抜粋してお届けします。
タバコやお酒の量が気になる……
「そろそろ、タバコをやめない? 健康に悪いの、わかっているでしょ?」。健康のために禁煙をすすめるひと言です。
健康に対する理解力や価値観も人によって千差万別ですから、むずかしいところですよね。とはいえ、子どもが心配をする気持ちも痛いほどわかります。
親の健康を考えたときに、タバコの吸いすぎやお酒の飲み過ぎが気になるのは当然です。
最終的な折衷案として、もめごとが生じない程度に意識づけができればいいのではないでしょうか。タバコなら「1日2本以内にしてみない?」など、少しずつ守れる目標を決めていくのがいいでしょう。
当然ですが、ストレートに「やめたら?」と伝えるとかえって反発されてしまうこともあります。せっかく親のことを思って言ったのに、聞く耳も持たれないのは悲しいですよね。