個人投資家の間で大きな支持を集めるベストセラー『株トレ 世界一楽しい「一問一答」株の教科書』、待望の続編『株トレ ファンダメンタルズ編』が発売された。「この株は売り? それとも買い?」「どっちの株を買う?」投資シミュレーションの感覚でクイズを解くうちに株の知識が自然と身につく1冊だ。前作ではチャート分析がテーマだったが、今作では業績や財務の読み方をわかりやすく解説する。著者は、ファンドマネジャー歴25年、2000億円超を運用してTOPIXを大幅に上回る好実績をあげたスペシャリストの窪田真之氏。本稿では本書から特別に一部を抜粋して紹介する。

高配当株で稼ぐ人が「株を買う前に見ている1つの数字」Photo: Adobe Stock

『株トレ』のクイズに挑戦

 成長性に乏しいものの、予想配当利回りが4%と魅力的なO社とP社。

 利益は安定的で、ほぼ毎期、純利益で1000億円前後を出し続けてきました。

 O社とP社、買うならどっち?

高配当株で稼ぐ人が「株を買う前に見ている1つの数字」

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【ヒント】配当性向とは?

 配当性向(連結ベース)とは、連結純利益の何%を配当として株主に支払っているか示します。

 日本企業の平均は約30%。株主への利益配分に積極的な会社ほど、高くなります。ただし、あまりに高すぎると問題もあります。