大企業批判のハリス氏、水面下ではCEOに秋波Alexandra Citrin-Safadi/WSJ

 米テキサス州の富豪マーク・キューバン氏は、ジョー・バイデン大統領やその側近とは、ごくたまに話をする程度の関係だった。

 だがこの夏、医薬品価格を中間業者がつり上げ、独立系の薬局を廃業に追い込むつもりだと考えた時、民主党の大統領候補であるカマラ・ハリス副大統領の選挙陣営が、熱心な相談相手になってくれることを知った。

 キューバン氏は著名起業家で、政治にも関心がある。ここ数週間はハリス氏の陣営と、薬局の問題(オンライン薬局を共同創業したキューバン氏にとって身近な問題)に加え、税金、金融業界、財政赤字について、電話やテキストメッセージ、メールで何時間も話し合ってきた。