米衛星放送大手ディレクTVは同業ディッシュ・ネットワークを買収する方向で協議しており、話し合いは進んだ段階にある。事情を知る関係者が明らかにした。実現すれば、数十年にわたる合併の試み失敗の歴史を経て、米国最大級の有料テレビ番組配信事業者が誕生することになる。関係者によると、交渉が決裂しなければ30日にも契約がまとまる可能性がある。ストリーミングサービスがより安価で解約しやすい一方、従来のテレビチャンネルの料金が上昇していることに視聴者が難色を示す中、両社とも顧客を失い続けている。買収が実現すれば、ディレクTVを保有する通信大手AT&Tとプライベートエクイティ(PE)投資会社TPGにとって大幅なコスト削減となる。またディッシュの親会社であるエコスターにとっては、迫り来る債務返済を前に重要な生命線となり、1980年にエコスターを共同で設立したチャーリー・アーゲン氏にも安心感をもたらすことになる。
ディレクTVによるディッシュ買収の交渉、合意近づく
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