成田奈緒子 著
私が運営する「子育て科学アクシス」で接した子には不登校で長期に学校を休んでしまったけれど、相談を続けるうちに学校に戻れるようになった子がたくさんいます。夏休みになって「1学期どうだった?」と聞くと、ほとんどの子が「無理せず、休み休み行ってました」と答えます。それまでは、一度休むと必ず長期で休んでいたけれど、そうすると戻るハードルが非常に高くなってしまう。
1日休んで翌日から学校に行き、また1週間後にしんどくなったから1日休む、というペースなら、クラスメイトから違和感を持たれることもないし、本人も負担なく登校できるというのです。自分のペースをつかめてきているな、頑張りすぎずに頑張っているな、と好ましく見守っています。
つらい日は休むけれど、行ける日は続けて登校できているから、成績も悪くない。そういうペースで通っている高校生で、定期テストで学年3番を取ってきた子もいるくらいです。少しくらいつまずいたって、十分挽回はできるのです。