愛犬と一緒の旅行が不便!
二拠点生活を考え始めたきっかけ
多様な働き方が広がるなか、転職することなく移住を選択する人も増えています。地方でも場所にとらわれない働き方を実践するためには、テレワーク環境やコワーキングスペースなどの働く場や交流の場所を確保することが求められます。
実は私自身も、コロナ禍以前の19年から東京と熱海の二拠点生活をしています。きっかけは愛犬との旅行の不便さでした。
温泉好きな私は、家族と愛犬と一緒に各地の温泉に行くのが楽しみなのですが、ペットと泊まれる温泉宿は限られています。そして、なかなか予約を取ることが難しい上に、正直部屋の広さや設備のクオリティーに対して、かなり割高に感じる場面が多くありました。
それなら「好きな時にいつでも温泉に行ける二拠点目を持つという選択肢もある」と思い、物件を探してみることにしました。
コロナ禍以前の当時は、まだリモートワークという概念はなく、週末にセカンドハウスに移動し、週明けには車か電車で東京のオフィスまで1時間以内に戻れる、比較的アクセスの良い場所であることがまずは重要な条件でした。
そして温泉付きの物件であることを求めると、その管理の手間を考慮して一軒家よりもマンションの方がいいということになりました。妻は最初、別荘地で名高い、軽井沢を推していました。しかし、新幹線で東京までの移動時間は1時間程度の距離ではあるものの温泉付きのマンション自体がほとんどなく、また冬の時期は頻繁に降る雪の影響で、車の移動時にスノータイヤの履き替えが必要なのもネックとなり、早々に候補からは外れました。
さまざまな条件を考慮し、エリアとしては熱海、箱根、湯河原の3カ所に絞りました。