成城大生の生活

 他大との交流は少なく、学内中心。特に男子は、ほとんど学内にしか目を向けない。合コン界での人気が高い女子は、早稲田や慶應、あるいは医大生あたりとつきあっているケースも。

「適度にオシャレで適度にブランドイメージが良くて、立教や青学のように半端に頭が良くなさそうというあたりが、人気の秘密」(文芸学部生)らしい。

 1年生の場合は「男子校や女子校から来た者同士が、サークルの新歓コンパでなんとなく惹かれ合ってくっつき、やがて女のほうが飽きてふる」というのが典型的なパターンと、意外に健全。狭い社会なので、くっついた別れたの噂は、すぐ広まってしまう。

 就活に関しては余裕ではないが、就職できないなんてことはない。「マスコミに強い」という評判もあるが、「コネのない人には関係ない話」とも。有料の特殊業界対策講座もあり、マスコミ業界対策講座と航空業界対策講座を用意している。

 各学部、全日本空輸(ANA)やマスコミに一定数の内定者を出すなど、効果を上げているようだ。就職に関しては、日東駒専あたりに比べると、学生が極端に元気を失っているわけではない。「就職に向けて熱心に取り組んでいる人は、みな希望の内定をもらえている」という学生もいた。